月曜(親の勉強):第11回(成長率を見る)


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「親が変われば世界が変わる」メルマガを発行しているCCC HUMANです。
本日は月曜日の『親の勉強』です。

前回はGDPを見ました。
アメリカと中国は成長し続け、
日本はなんとか3位を保っているものの成長はしていないのがわかります。

もう少しわかりやすくするために、成長率も見てみましょう。
今回の目的は、見方を変えるとわかりやすくなるということです。
一方で意地悪な見方をすると、悪いものを良く見せたり、
良いものを悪く見せたりすることもできます。

メディアもよくこの手法を使って、自分の主張に合わせた
見せ方をしているので、正しい情報をつかむ訓練が必要です。

さて、成長率ですが、
何年から何年までに1年間に換算すると何パーセント増えているだろうか、
ということを見ます。

つまりは途中はなんでもいいから、
この数年の間にどれくらい成長しているかを見ます。

成長率で見る利点として、
国によっては国土の大きさも資源も違うので
前回のグラフだけでは単純な比較はできません。

小さな国はそれは規模も小さいからです。

ただ、成長率で見ると、どれくらい伸びたかなので、
他の国と比較しやすいということがわかると思います。

まずは日本が一番高かった1995年から2018年までを見てみましょう。



これを見ると、日本だけがマイナスで他はプラスになっていることがわかりますね。
少なくとも1995年から2018年は他の国は成長しているが、
日本だけは成長どころかマイナスということになります。

そして、何年から何年までの成長率を比較するかで、
その様子が変わります。

例えば、安倍政権に変わった2013年から2018年の成長率を見ると、



うーん。あまりよくないですよね。

例えば、安倍首相に忖度(そんたく)したい人がいたとします。
その場合は、2015年から2018年の成長率に変えてみます。



すると、あら不思議。
日本もがんばっているように見えますよね。

よって、成長率を見る場合は、
なるべく長期的に世界と比較することが大事ということです。

見方によってはガラッと変わることが分かったかと思います。
メディアや政府の情報を正しく見る力が必要になってきます。

そういう力を身につけることが親の役目でもあり、
正しく子供に情報を伝えられるようにしていきたいです。

次回は、1人当たりの名目GDPを見てみます。

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