月曜(親の勉強)
第31回(国際バカロレアについて)

 

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「親が変われば世界が変わる」メルマガを発行しているCCC HUMANです。
本日は月曜日の『親の勉強』です。
 
前々回と前回でオンライン英会話や英語教材を紹介しました。
グローバル化が進んでいく中で英語の教育が重要になってきます。
 
では、そもそも国際的な教育プログラムというのはあるのでしょうか?
はい。あります。
ということで、聞いたこともあるかもしれませんが、国際バカロレアの紹介です。
 
国際バカロレア機構とはスイスのジュネーブを本拠地とする
国際プログラムを提供する機関です。
英語では"International Baccalaureate"と書くので
通称『IB』と言われたりもします。
 
もともとは世界各国から集まる国際的な機関の子どもが
自分の母国に戻ったときに大学進出ができるように、
様々な国の大学入試制度に対応し、
世界共通の大学入学資格と成績証明書を当て得ようとして
1968年に始まったそうです。
 
世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、
生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度と
スキルを身に付けさせるようなプログラムです。
 
国際バカロレアの使命としては下記です。(HPより抜粋)

「国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、
 より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、
 思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。
 この目的のため、IBは、学校や政府、国際機関と協力しながら、
 チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの
 開発に取り組んでいます。
 IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、
 人がもつ違いを違いとして理解し、
 自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると
 認めることのできる人として、
 積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって
 学び続けるよう働きかけています。」
 
素晴らしい理念と思います。
また、下記の10の学習者像を持っているのだそうです。
 探究する人
 知識のある人
 考える人
 コミュニケーションができる人
 信念をもつ人
 心を開く人
 思いやりのある人
 挑戦する人
 バランスのとれた人
 振り返りができる人
 
さて、このプログラムを受けるにはどうしたらよいかというと、
学校がこのプログラムの認定校になる必要があります。
実際に訪問して確認をしたりするそうです。
 
IBプログラムには4つあり、
PYP (Primary Years Programme)の3歳~12歳を対象としたもので
どんな言語でも提供可能。
⇒世界で1,790校、日本では36校。
 
MYP (Middle Years Programme)の11歳~16歳を対象としたもので
どんな言語でも提供可能
→世界で1,563校、日本では18校
 
DP (Diploma Programme)の16歳~19歳を対象としたもので
原則として英語、フランス語又はスペイン語で実施
⇒世界で3,448校、日本では45校
 
IBCP (Career-related Programme)の16歳~19歳を対象としたもので
原則として英語、フランス語又はスペイン語で実施
⇒世界で2200校、日本は0校です。
 
※平成31年3月28日時点での学校数になります。
 
DPとIBCPの違いとしては、
DPは国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得が目的で、
IBCPは生涯のキャリア形成に役立つスキルの習得を重視した
キャリア教育・職業教育を目的としているようです。
 
日本は国際バカロレア機構と効力の下で、
DPの科目の一部を日本語でも実施可能とする「日本語DP」というのもあります。

ちなみに日本での認定校は下記になります。
インターナショナルスクールが多いイメージですね。
 
国内の国際バカロレアの認定校
https://ibconsortium.mext.go.jp/ib-japan/authorization/
 
認定校は5年に一回定期訪問をうけるため、
教員の指導教育などが必要なようで大変ではあるようですが、
日本も2015年の日本再興戦略で2018年までに200校とすることを
目指していたはずですが、
思うようにはいっていないようですね。
 
個人的にはこのような学校が増え、
国際間を持ち、視野を世界に向けた子どもが増えることを望み、
親にはこのような機関があることを知っていただければと思います。
 
<参考資料>
※文部科学省 IB教育推進コンソーシアム
https://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/


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