月曜(親の勉強)
第56週(モンテッソーリ教育)
1周年全文公開(今週ラスト)

 

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月曜日は『親の勉強』です。  
 
前回はSTEAM教育について書きました。
今回は有名なモンテッソーリ教育を紹介します。
 
モンテッソーリは数ある教育の中でも
有名で聞いたことあるのではないでしょうか。

最近では、プロキシの藤井聡太が
モンテッソーリ教育を受けていたと言われています。

他にも、
元アメリカ大統領のオバマやクリントン、
イギリスのウィリアム王子、ヘンリー王子、
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、
グーグル創業者のラリー・米時、セルディ・ブリン、
アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス。
そうそうたる人物がこの教育を受けていたそうです。
 
モンテッソーリはマリア・モンテッソーリという
イタリアの女性医師の名前からきており、
精神に障害を持つ子供を見て子どもの発達の方法を見つけました。

そして、1907年にローマの貧民街で
「子どもの家」を開設したのが始まりです。
 
モンテッソーリ教育の目的は
「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、
 障害学び続ける姿勢を持った人間を育てること」
としています。
 
モンテッソーリは知的障碍者の施設で、
子どもたちが食事の後に床に落ちているパンくずをあさっているのを見て
普通の人ははしたない行動とみていましたが、
彼女は「知的好奇心のために集めているのでは?」と考えました。

おもちゃも何もない中でパンくずがおもちゃだと考えたのです。
そして、その子におもちゃを与えると夢中で遊んだそうです。
 
つまり、モンテッソーリは子どもを観察することで
「子どもにはみずからを自分の力で育てていく力が備わっている」
と考えました。
 
モンテッソーリ教育では、
0~6歳を幼児期 : 体も心も成長する時期。五感を通しての体験が大事
6~12歳を児童期 : 友達との行動で、道徳やモラルが生まれる
12~18歳を思春期 : 心と体が生まれ変わる時期。友達との関りが大事
18~24再を青年期 : 自分の好きな分野で社会に貢献
として区分しています。
※文章は下記文献を参考に短くまとめています。
 
さて、少し具体的な内容を紹介しましょう。
モンテッソーリ教育では、
教師や大人の価値観で一方的に教えるものではなく、
発達段階に合わせて子どものがやってみたいと思う環境を適切に用意して、
大人がまずはお手本を見せてあげます。

これをモンテッソーリでは「提示」と言います。
これにより、子どもの自発的行動を促します。
 
下の図は、モンテッソーリの教育を象徴する図になります。
 
 
主に3歳から6歳までですが、
子どもの自己教育力を発揮させる環境として
5つの教育分野が用意されています。

1.日常生活の練習
2.感覚教育
3.言語教育
4.算数教育
5.文化教育
 
日常生活は野菜を切ったり、洗濯したり、
掃除をかけたりと日常生活にかかわるもので、
これらが子どもサイズで用意されています。
 
感覚教育は、五感によっていろいろな違いを感じるとる教育です。
おもちゃとして「対にする」「段階づける」「分類する」と言うものがあるようです。
 
この日常生活や感覚教育を土台として、
言語、算数、文化教育があります。
これらの教育もカードや政界地図や時計など
いろいろなおもちゃを使って、
みんなが自由に選んで遊べるようになっています。
 
そして、モンテッソーリではこれらを「おしごと」として、
毎日自分で選んでやっていきます。
 
今日やったことを発表する場があり、
各自が手を挙げて発表します。

発表した子が恥ずかしそうに聞こえない声で話していたとしても、
発言しできたことを褒めているようですね。
 
教師(大人)は、叱らず、他の子と区別せず、
子どものやりたい気持ちをサポートするのが役目です。
子どもの成長を信じること、そんな教育法です。
 
いかがだったでしょうか。
子どものやりたいという気持ちに気づき
お手本を見せて、あとは子どもを信じて待つ、
そんなことが大事なのだと気づかされますね。
 
<参考>
モンテッソーリ教育とは
https://sainou.or.jp/montessori/about-montessori/
<参考図書>
世界7大教育法に学ぶ 才能あふれる子の育て方 最高の教科書
著者 おおたとしまさ
図版作成 朝日メディア

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