月曜(親の勉強)
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月曜日は『親の勉強』です。  
 
前回は義務教育について書きました。
今日から何回かに分けてどんな教育法があるのか見てみたいと思います。
本日はSTEAM教育についてです。
 
まずSTEAM教育とは下記の頭文字を取って作られた言葉です。
 Science(科学)
 Technology(技術)
 Engineering(工学)
 Arts(リベラル・アーツ)
 Mathematics(数学)
 
STEAM教育の始まりは1990年代にアメリカで国際競争力を高めるために、
科学技術人財の育成を目的とした教育施策として注目されたそうです。
 
もともとはArtsはなく、
NSFというアメリカ国立科学財団(National Science Foundation)が
1989年にSMETという用語を使用していました。

しかし、SMETの発音がsmut(汚れ)という発音に似ていたそうで、
2001年にSTEMに変わり、2003年に正式にSTEMに変更しました。
 
その後2006年にヤークマン博士がArtsを加えたSTEAMを提唱し、
下の図のピラミッドをSTEAM教育の全体として表現しました。
 

この図のイメージするところは一番下に
・Science(科学)
 自然科学など
・Technology(技術)
 設計やデザインなど
・Engineering(工学)
 建築学、化学、電気、材料、コンピュータなど
・Arts(リベラル・アーツ)
 人文科学、生理学など
・Mathematics(数学)
 数字、測量、分析など
これらの要素があります。

上位にSTEM+A、そして、STEAMがあり、
それを全体で"Life-Long Holistic"でまとめています。
Holisticとは全体論的な、総体的なという意味です。

つまりSTEAM教育はそれぞれを学ぶというよりは、
全体として統合的に学ぶ教育のことを言います。
 
よって、数学などの要素は必要ですが、
それを学べばよいというものではなく、
横断的に学ぶことが大事のようですね。
 
過去にフィンランドの教育でみた
「クロスカリキュラム」というものが実践していると感じました。

例えばフィンランドではプログラミングの授業で、
算数の計算もやりますが、
音楽や体育にもプログラミングが登場するようです。
 
そこには成績と言うものはなく、
探求心を求めていくように感じます。
 
日本でも新しい学習指導要領ではこれらを意識していますが、
先生の能力によって取り組める人と取り組めない人で
差が生まれているように感じます。
 
私が考える教育の自由化は、
優秀な先生が横断的な学習をスタートし、
そこに親と子どもが自由に選択して選べるというものです。
 
親自身も成績などを気にせず、
子どもに合う場所を選ぶ、
そんな教育が来ることを望んでいます。
 
<参考>
STEM 教育と STEAM 教育 - researchmap
https://researchmap.jp/read0177603/published_papers/15177448/attachment_file.pdf
STEAM Education STEAM Pyramid History
https://steamedu.com/pyramidhistory/
新学習指導要領の趣旨の実現とSTEAM教育について
https://www.mext.go.jp/content/1421972_2.pdf

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