月曜(親の勉強)
第63週(寺子屋)
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「親が変われば世界が変わる」メルマガを発行しているCCC HUMANです。
月曜日は『親の勉強』です。  
 
前回はまで世界的にも有名な教育法について、
書いてきました。
日本では何か教育法はないのでしょうか。

日本にも注目すべき教育があります。
それは江戸時代の寺子屋(てらこや)という教育です。
 
寺子屋とは子どもたちに
文字の読み・下記、そろばんなどの算用、
また親が家業を継ぐために通わせたこともあり、
子供の成長や将来就くであろう職業に応じて、
教育がされていました。
 
当時、日本に訪れたフランシスコ=ザビエルは、
日本の教育レベルの高さに感嘆したそうです。
 
当時の日本の識字率は当時で50から60%と言われており、
一方でアメリカでは20%、ロシアで10%だったそうです。
 
就学率も当時の日本が70~80%ほどたったのに対して、
イギリスは25%、フランスは1.4%だったとのことで、
就学率の高さは圧倒的です。
(ヨーロッパは日本よりも過程で勉強を
 教えるという文化はあったそうですが。)
 
そんな就学率の高かった寺子屋ですが、
どんな、どんな教育が行われていたのでしょうか。
 
まずは教科書です。
「往来物(おうらいもの)」と呼ばれており、
手紙のやりとり形式でつくられた教科書の総称で、
いろいろな教科書が出ています。
 
その中でも『庭訓往来(ていきんおうらい)』というものは、
衣食住や建築、宗教、歴史などの一般常識が学べる
ポピュラーなものでした。
 
その他にも、
・『商売往来(しょうばいおうらい)』といって、
 商業に必要な単語、知識、心構え、
・農民のための『百姓往来』、
・大工や職人のための『番匠往来(ばんしょうおうらい)』、
・漁民の子どもには『船方往来(ふなかたおうらい)』
・八百屋の子どもには『八百屋往来』、

など様々な「往来物」があり
その数7000種類とも言われています。
 
幕府も原則民事には介入せず、
そのため寺子屋は、許認可の必要はなく自由に誰でも
開業できたのです。
 
このような自由度の高さが、
その地域や必要な職業に合わせた、
いわゆる職業訓練校が数多くできたのでしょう。
 
通う年齢は6歳から7歳に入学し、
12歳から14歳ぐらいで卒業だったようです。
 
個別指導型だったので、
時間にも融通がききます。
当時は家のお手伝いなどもあったのでしょう。
 
教師(当時は師匠と言われていた)の
善意で行われているところもあり、
授業料などはその人が支払えるだけでOKで、
農作物で払うこともあったとか。
 
このような寺子屋が全国で1万5000ほどあったそうです。
現代の日本の小学校が約2万校です。

今の日本の人口が1億2千万人で、
江戸時代の人口は3000万人と言われています。
 
単純計算すると、
今でいうと小学校が3倍の
6万校あるような感じでしょうか。
 
必要な教育を必要な時間に、
その家庭の収入に応じた形で、
学べた江戸時代の寺小屋。
 
変わりゆく時代で、
集団教育が合わなくなった現代、
寺小屋に学ぶことは多いのではないでしょうか。
 
費用などの国の対応は必要だと思いますが、
親としてできることは、
自分の子どもにはどんなやり方があっているのか、
人と比べるのではなく、
その子自身の存在を認めて、
自信を持ってもらうような会話をすることだと思います。
 
<参考>
江戸幕末期の教育 ~寺子屋教育の考察~
https://www.mskj.or.jp/report/45.html
宣教師・ザビエルも驚愕!江戸・寺子屋の高すぎる教育レベル
https://gentosha-go.com/articles/-/27749?per_page=1
「寺子屋」ってなに?
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/portals/0/edo/tokyo_library/gakumon/page1-1.html
授業料は野菜払い!? 江戸時代の高い教育水準を支えた「寺子屋」が柔軟すぎる
https://edo-g.com/blog/2016/03/terakoya.html
寺子屋:驚くべき江戸時代の教育力
https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g01005/
【2020年最新版】小学校に関する統計まとめ(学校数・教員数・職員数の推移)
https://education-career.jp/magazine/data-report/2019/elementary-school-numbers/
Wikipedia 寺子屋
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E5%AD%90%E5%B1%8B

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