火曜(子どもとの接し方)
第33回(ピグマリオン効果)

 

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「親が変われば世界が変わる」メルマガを発行しているCCC HUMANです。
火曜日は子どもとの接し方をテーマにしています。
 
今日は、ピグマリオン効果とゴーレム効果、についてです。

今年一発目の子どもとの接し方なので、
いろいろ今年一年の子どもに期待することもあるのではないでしょうか。
 
その際に効果的なのがピグマリオン効果です。
有名なのでご存知の方も多いかもしれません。
 
1964年にアメリカ合衆国の教育心理学者ロバート・ローゼンタールの実験で、
人間は期待された通りに成果を出すというものです。
 
1964年のサンフランシスコの学校で、
「これから数ヵ月、成績向上を確認する知能テストを行う」として、
成績に関係なく無作為に生徒を選びました。
 
先生には『この生徒たちは成績が向上する生徒だ』と伝えたところ、
結果的にその生徒は成績が上昇したそうです。
つまり、先生が期待した生徒は成績が伸びたという結果になります。
 
これは子育てでも、ビジネスでも使えるかもしれません。
子どもがもしくは自分の部下が「この人はできる!」と信じ切れば、
できるようになる確率が高まるということです。
 
ただ、難しいのはやはり「本気でそう思えるか」ということです。
先ほど紹介したローゼンタールの実験では、
先生は「この子は成績が伸びる子ですよ」
と嘘を伝えられたのですが、
先生は信じていた結果、伸びたということです。
 
つまり育てる側が本気で信じることが大事ということです。
結構難しいですが、形から入るという手があります。
 
・何かを始めるときはしっかりしたものを買ってあげる。
これは、最初だからと安物から入ると子どもは
期待されていないと感じるかもしれません。
決して無茶して高いものをというわけではありません。
親自身が「いいものを買ってあげよう」という
気持ちでできる限りのことをやるのです。
 
・言葉でしっかりと伝えてあげる
「君は○○ができるからな」などです。
言葉で伝えるとそういう風に思うようになるそうです。
なので、「できる」だけではなく、
「君は優しい子だもんな」
「君は努力家だもんな」
「君は天才だもんな」
そんな言葉をかけてあげるのも手です。
 
・親同士でしっかり信じるという話をする。
父親もしくは母親のどちらかが信じていても、
一方が信じていないと子どもは信じ切れません。
そこで、親同士で
「○○(名前)はできるよね。そう信じよう。信じることが大事だからね」
こういう風に話し合うことです。
 
そして、とても重要なことは信じて上手くいかなくても、
他のことでまた信じてあげてください。
これこそが親ができることです。
 
逆に信じてあげないことはゴーレム効果といって、
どんどん子どもの成長をさまたげるので、
「できないやつだな」というようなことを
思わないようにしてあげてください。

とくに言葉に出すのは厳禁です。
「運動が苦手だもんね」と言ったら、
もう運動で頑張ることはないでしょう。
 
意外と難しいですが、
選択肢の一つとして意識しておくとよいと思います。
 
<参考>
【解説】ピグマリオン効果とは?
https://www.kaonavi.jp/dictionary/pygmalion/
子どもを天才にする…「ピグマリオン効果」「教師期待効果」
https://gentosha-go.com/articles/-/25085
ピグマリオン効果の残念な真実と、そこから学べること
https://www.giftedpower.net/entry/pygmalion-effect


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