火曜(子どもとの接し方)
第62週(アイメッセージ)

 

「親が変われば世界が変わる」メルマガを発行しているCCC HUMANです。
火曜日は子どもとの接し方をテーマにしています。
 
今日は、アイメッセージ、です。
 
今までメルマガでたくさん褒めてあげよう
ということを伝えてきましたが、
どうしても叱らなければならないときがありますよね。
 
そんな時に使えるのがアイメッセージです。
意味は「アイ」は英語の”Ⅰ(アルファベットのアイ)”です。

主語で使う”Ⅰ”なので「私は」ということで、
アメリカの心理学者トーマス・ゴードン氏が
「親業」という本の中で提唱した
コミュニケーションの方法です。
 
アイメッセージがあるのであれば、
その逆はユー(YOU)メッセージになります。
 
今日はその違いを説明しながら、
親からのメッセージの伝え方をやってみましょう。
 
まず普段片づけないときはこんな言い方になりますよね。
「部屋が汚い。片づけなさい。」
 
これはユーメッセージになります。
「部屋が汚い、(あなたは)片づけなさい」
主語があなたになっています。

ユーメッセージはどちらかというと、
指示命令型で、厳しくなり、
「あなたはこうあるべきだ」という決めつけになりやすく、
相手の反発を招きます。
 
これをアイメッセージに変えてみましょう。
「部屋が汚いなぁ。綺麗になると、気持ちが良いし、うれしいなぁ」
 
これは部屋がきれいになった結果
「(私は)うれしい」という意味になります。

この方が、言い方が柔らかくなるのと、
自分の気持ちを伝えることで、
お互いを尊重した会話になります。
 
このメルマガでよく言っているように、
親と子どもの関係は上下ではなく、
一人一人の人間として接することが大事だと思います。
 
アイメッセージは子どもを一人の人間として接する
会話術として非常に有効です。
 
使い方は、自分の気持ちに置き換えることです。
「帰ってくるのが遅いじゃない。(私は)心配したわ」
「電気気し忘れてるよ。消してくれると(私は)助かるな」
「これ持って行ってくれると、(私は)楽になってうれしいなぁ」
「ゲームだけじゃなく、勉強してくれると、(私は)気持ちが上がるな」
 
このように、自分の困ることやうれしいことの
気持ちを添えるようにすることで、
アイメッセージに変わります。
 
「あなたのことを想って・・・」というのはわかりますが、
相手からすると、「自分を勝手に決めつけるな」
これは大人でも同じだと思います。
 
最後にアイメッセージにも、
ネガティブとポジティブがあります。
 
「部屋が汚いなぁ。(私は)気分が良くない」(ネガティブ)
「部屋が汚いなぁ。綺麗だと(私は)うれしい」(ポジティブ)
 
ユーメッセージよりはネガティブの方が良いでしょう。
でも、なるべくポジティブに捉えた方が、
お互い気持ちがいいですよね。
 
是非、普段の会話に取り入れてください。

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